定年楽農のブログ

定年帰農して二十数年の顛末

73  農的生活

ichirou


 地域では、町内会、自主防災会、農事会、お寺の世話方などの役を経験し、多くの人々との付き合いができ、楽しい。
 これらの人々は、様々な人生経験を積んできた人たちだ。
 一郎とは価値観が相当違う人も数多くいる。しかし、いずれも利害関係はない。それらの人々と付き合うと、多くの人生を経験したような気分になり、自分の考え方が広がるような気がし、すこぶる楽しい。
 気の合わない人を避けるのではなく、トローンボーンの演奏のように、それぞれ距離で調整している。
 お寺の世話方を一緒にやった中に95歳の重次さんがいた。
 一郎「長生きの秘訣は何ですか」
 重次「楽をしないこと」
 重次さんが世話方と聞いた時、一郎は町外に嫁いでいる重次さんの娘さんに言ったことがある。
 一郎「順番とはいえ、一人で住んでいる高齢の方に世話方を持っていくとは失礼になる。次の人に飛ばすこともできるが」
 娘さん「本人はやると言っている」
 一郎「それでは、全然問題はないよ」
 重次さんは、お寺の行事には800mの道のりを毎回自転車で来て、お寺のしきたりなど、数多く指導してくれた。

 一郎は「海外旅行、豪華な外食など、贅沢をしなければ、今のところ何とか生活できる。年金があればこそ」と感謝している。

最後に今の心境を一句
体力の衰え、持病にも根気強くつきあい
暴風雨、地震にも怒らず
自然をそのまま受け入れ
欲はなく、命ある限り人生は楽しいものと好奇心を持ち
いつも静かに笑っている
1日に米1合と、みそしると、家庭菜園の野菜や果物を楽しみ
みんなに変わり者と呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
私が私でいられることに満足し
ひそかにかみさんを尊敬する
そういうものに私はなりたい

当初の「都市近郊における露地野菜経営」は確立できなかったものの、体力の衰えと共に「農的生活」に満足してしまった。
その後は、「定年楽農」でつぶやいています。